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第三種電気主任技術者【認定取得】へ

準備から入れたら1年半ぐらい掛かりましたが、この度、第三種電気主任技術者(よく電験三種と言われるモノ)を認定で取ることが出来ました。取得までの道のりをメモとして残しておきますかね…。

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提出書類準備

「そろそろ認定で第三種電気主任技術者を取るのにチャレンジしてみようかな?」と、2018年6月頃から準備を始めました。数十年前に認定で取得した方は周りにいたものの、ここ最近の状況が全く分かりません。検索してみると数年前に書かれたいくつかの記事がヒット。この辺りを参考に自分も頑張ってみようかな…と。

かなり昔に認定で取った方に話を聞く限り、提出書類をキッチリ仕上げないと駄目との事。まぁ当たり前の話ですが。とりあえず竣工図や単線結線図、実物を確認しながら書類に記載すべき設備を拾っていきます。この辺りは本来きちんと整理されているのでは?とも思いますが、自分の場合は纏まった書類がありませんでした。過去に同じ現場で申請をした方がいると同じものを使いまわせるので一気に楽になります。

結局、仕事の合間に少しずつ資料を作成していましたので、作成までに約半年かかりました。

電話予約

2018年12月頭に持ち込みの日にちを決める為、予約の電話を入れました。「年末までには持ち込み出来るのかなー?年明けぐらいかなー?」と思いながら…。

「第三種電気主任技術者認定の予約を入れたいのですが」
『初めてのご予約ですか?』
「はい」
『一番早いご予約で4月の・・・』
!?
「はい。それではその日でお願いします」

予約が取れたのは4か月後でした。

  • 単に申込者が多く混んでいる
  • 面接時間に余裕を持った予約を取っている
  • 書類を確認出来る方が少ない

・・・など色々考えられますが、実際のところは不明です。「申請で取るぞ!」と決めたら電話予約を入れてから、書類作成にかかっても良いかも知れません。

第1回申請

予定時刻よりかなり早めに到着。近くの公園でコーヒーを飲んで時間を潰す。入館に手間取っても嫌だな…と、予約時間の25分程前に動き始めた。入館手続きはすんなり終わり、提出先へ向かいました。窓口にて「電気主任技術者の申請手続きで来たのですが」と予約時間を告げると『時間までお待ちください』と言われ、キッチリ予約時間(ちょい過ぎ)まで待たされました。窓口が混んでいた訳では無かったので、少し早めに呼ばれるかな?と思いましたが、そんな事は無かったですね。

さて、第1回目の内容はというと

  • 卒業証明書
  • 単位取得証明書
  • 実務経歴書

メインはこれらの確認作業になります。卒業証明書と単位取得証明書は大学で出してもらった資料ですが、当日まで開封してはいけない為「本当に大丈夫なのか?」と不安になりました。確認してもらい『はい。大丈夫ですね。』とハンコを貰って無事終了でした。

実務経歴書ですが、いやぁ…直しの指摘が多かったですね。

  • 所属している会社名
  • LBSに対するPF容量を記載
  • 日常点検(週次点検)の内容を纏めず、設備ごとに記載
  • 年次点検の判定基準を記載

こんな感じの指摘でした。また、実務経歴の証明として代表印を貰う必要がありますが、委託会社からも印が貰えない(貰いにくい)のであれば、「委託管理契約書」の写しが必要になるとの事でした。この辺りは書き方見本を見ても書いてないんだよねぇ…。当たり前の事なのかも知れないけど、認定書類作成なんてしたこと無いから色々聞きまくりました。身近に認定取得した方がいない場合は、電話して聞くのも手です。自分は数十年前に取得した方がいたので色々聞きましたが、細かい所が結局よく覚えていないな…と結構苦労しましたね。

という訳で、次回持ち込みの予約を入れますが、最短で空いていたのは約5か月後でした。

第2回申請

1回目の申請から約5か月後、言われた所を直したハズの実務経歴書を持って再度訪問です。時間ぴったりに呼ばれ第1回目のやり取りを記したメモを片手に実務経歴書の再確認を行います。細かい所の直しが足りていなかったのと「え?前回言われたっけ?」という所の直しの指示が入りました。

  • 事業所の名称に設置者を記載
  • 申請する期間の変更(途中で主任技術者が変更になっている為)
  • 年次点検の項目に「外観点検」を記載
  • 接地抵抗測定のB種は計算式では無く値を記入
  • 年次点検の低圧回路関係は一切いらない

…と大きな変更は無いのですが、直さないといけない箇所が結構ありました。

「こりゃもう一回来るようだな…年内取得は無理だったか…」と思っていました。

が!

『いま言った箇所を直して、次回最終提出となります。経歴証明の印は社名が入っている物じゃないと駄目なので気を付けてください。もし社名が代表印に入っていない場合は、角印もお願いします。最終提出は電話で予約を入れて1週間~10日ぐらいで出来ます。』

と流れるように言われました。

え!?マジカー!!心の中で軽くガッツポーズしましたね。

最終提出

書類修正と経歴証明の印を貰うのに2週間ほど掛かり、全ての書類が揃った所で最終提出日を決める為に連絡を入れたところ、3日後に予約が取れました。数か月待たされた第1回目と第2回目は一体なんだったんだ?最初にも書きましたが、何が原因で数か月予約が取れないのかは不明ですが、最終提出予約は速攻で取れる謎…。

持ち込んだ際に、第2回目と同じようにこれまでのやり取りが記載されたメモを片手に修正指示を出した箇所がきちんと直っているのか確認が行われました。それに加えこれまではバラバラの状態で持ち込みを行い確認して頂いていましたが、最終的には製本をして提出となる為、きちんと製本されていて、証明印が押されている事の確認もされました。時間にして5分ほど。

『はい。全てOKですね。これで最終提出となります。免状到着は2ヵ月~2ヵ月半後になります』とのこと。

やっぱり時間掛かるのね…(笑)

と思いましたが、終わったー!という気持ちが大きかったですね。

免状到着

最終提出から約2ヵ月後、無事に免状が到着しました。封筒に素で入っていたので「え?こんな感じで来るの?」という第一印象でしたが、やっと手にした免状は、なかなか感慨深かったです。準備から1年半掛かりましたが、最終提出も含め3回の訪問で終わったので早かったのかなぁ?どのぐらいが普通なのか良くわかりませんけど。

取得後

特に何も変わってません。資格手当とかも無いです。資格は取ったものの主任技術者をやりたいか?と問われると、責任がものすごーく重いのでやりたくは無いというのが本音です。ただ、いまいる会社に限らず使える資格であることには間違いないので、このまま給与が変わらないのであれば、転職もありかなー?と思ったりもします。

最後になりますが、これから「認定で取るぞ!」という方の少しでもお役に立てれば幸いです。

…にしても電験三種の「験」って何なんだろ?試験の事なんだろうか?そう考えると自分の場合は、電認三種なのか?

2020/01/01追記 【new!!】

結構アクセスがあるようなので、ここ最近の情報を追記しておきます。

2020年はコロナの関係もあり、窓口受付が行われていなかったようで電話での申請となっていた模様。提出先までが遠い方などはある意味ラクだったようですが、目の前で直す場所を指摘されるのとは違い、かなりの回数(どれぐらいだったのか聞くの忘れた)のやり取りになったという話も聞きました。ただ、経験者を側に置いた状態で申請手続きを行う事が出来るので、そういった方が周りにいる方は指摘された箇所を自分ひとりではない状態で聞けるので良いのかも?自分の場合、口頭試問が特に無かったように感じたので、膝突き合わせて指摘してくれた方が分かりやすかったので、電話でのやり取りだとデメリットの方が大きいかなぁ?という印象です。